初めてお仏壇をお祀りされるかたは、ローソクを購入されるときなど、どのサイズを選べばいいのか悩まれる方も多いと思います。
「どれでも好きなのでいいんじゃない」と適当に選んでしまうと、あとで大変なことになってしまうこともあります。
そこで、本日は「ローソクの選び方について」詳しくご紹介していきたいと思います。
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ローソクとは
仏壇用の一般的なローソクは、仏前蝋燭とも呼ばれており、お仏壇の前で供養する時や、法要の際にお仏壇にお供えするものです。
現在は、形も様々なものが販売されており、和蝋燭タイプや、お花の形をしたもの、5分程度で燃え尽きるミニサイズのもの、火を使わない電池タイプなど用途に合わせてお選びいただけます。
ローソクを灯す理由
お仏壇にローソクを灯す意味は、仏様の周りを明るく照らし供養するだけでなく、仏様の知恵と慈悲の輝きを称えるという意味があるそうです。
また、ローソクの灯りは邪気をはらい、周りを浄化する役目や、供えてある生花から出る湿気を飛ばすための効用もあるといいます。
ローソクの選び方
「ローソクにも種類があるのは解ったけど、どうやって選べばいいの?」
「初めて選ぶときは難しいですよね。詳しく解説していきますね!」
先程、ローソクにも様々な種類があるとお話させていただきましたが、選び方は各ご家庭のスタイルに合わせてもらえば大丈夫です❕
ここでは、ローソクのタイプ別にご紹介していきます。
燃焼時間5分~15分程度のローソクの場合
こちらのローソクが向いているご家庭は、仏壇の前に長い時間いることが出来ない方や、コンパクトなお仏壇を祀られている方に向いています。
一般的な自宅用線香の燃焼時間が25分ほど。ミニ寸(約10cmほど)になると燃焼時間は15分ほどです。仕事前に仏壇へお線香とローソクに火をつけてから出かけられる方もいらっしゃると思います。その場合、ローソクが1~2時間燃えていると危ないですよね。
また、コンパクトな仏壇の場合だと、ローソクが長い場合天井を焦がしてしまう場合があります。実際にお客様から、「天井を焦がして修理代に何万もかかってしまった」とのお声も聞いています。
燃焼時間1時間前後
こちらのローソクがおすすめな方は、お仏壇の前でお経などを読まれる方です。
一般的にお経を読む方は45分~1時間ほどお仏壇の前でお参りされるので、1時間前後のローソクであれば、お経が読み終わるタイミングでローソクが燃え尽きることが多いです。
ただ、お経を読む時間は人によって変わるので、そこは自身のタイミングにあったローソクを選んでいただくと良いと思います。
電池式のローソク
ご高齢の方が、ご自宅にいらっしゃるご家庭におすすめです。
電池式は火を使わないため、仮に消し忘れても安心なものです。お店に訪れるお客様からも、「知らぬ間におばあちゃんがローソクに火を灯していて、蝋が垂れて下が焦げていた」なんてお話も伺います。
ローソクの消し忘れから、火災に繋がるケースは稀かもしれませんが、こういった電池ローソクであれば、より安心してご利用いただけると思います。
お花の形などのローソク
こちらのローソクは日常的に使用している方は少ないかもしれませんが、特別な日に先祖へ感謝を伝えたい方などにおすすめです。
お盆やお彼岸の時期や月命日、年末年始の家族が集まる時などに灯してみると、お仏壇もいつもより華やかになり、ご先祖様にも喜んでいただけると思います。
また、お花の絵が描かれたローソクなどは、飾っておくだけで生花の代わりになりますので、綺麗なローソクは、しばらく火を灯さないで飾っておくのもおすすめです。
★ローソク選びの注意点
火立ての大きさによっては、サイズが合わないローソクもあります。
理想的な大きさは、火立てとローソクが一対一の割合が良いとされていますので、
選ばれる際のひとつの目安にしてみてください。
お供え用ローソクの紹介
お線香に火を灯すローソクとは別に、お供えの代わりに向いているローソクもあります。
以下では、その一部商品をご紹介致します。
故人の好物キャンドル
出典:https://www.kameyama.co.jp/
こちらの商品は、豆大福やお寿司など様々な食品を蝋で精巧に作成した、カメヤマローソクで人気の「故人の好物キャンドルシリーズ」です。種類もとても豊富で、全部で50種類ほどあり、季節によって期間限定の商品も存在します。
お仏壇のお供えだけでなく、実際の食品をお祀りできないお墓などでもご利用いただくことが出来ます。是非、故人様がお好きだったものをお供えしてみてはいかがでしょうか。
いろはあかり
出典:https://www.kameyama-candle.jp/
こちらの商品は、本物の蝋を使用しリアルな質感と、自然な炎のゆらぎを再現したLEDローソク「いろはあかり」という商品です。
模様も桜や、蓮をデザインしたものなどがあり、お仏壇で使用する以外にもお盆飾りや、お部屋のインテリアとしてもご利用いただけます。
本日はローソクの選び方について解説させていただきました。みなさまのご参考になれば幸いです。
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