未来の人々を救う仏様？【魅惑的な弥勒菩薩の意味やご利益について解説】

菩薩様の中でもその美しさで人気の「弥勒菩薩」という仏様がいます。

将来、人々を救う約束がなされている仏様と言われているのですが、どういった意味やご利益があるのでしょうか？

本日は、そんな神秘的な力を秘めた「弥勒菩薩」について解説していきたいと思います。

👇以下の記事では弥勒菩薩が描かれた「十三仏掛軸」について解説しています。

弥勒菩薩（みろくぼさつ）について

弥勒菩薩とは仏陀が入滅されたのち、将来仏となってこの世にあらわれて法を説き「人々を救う約束がなされている」仏様です。厳密には、まだ仏ではないのですが、すでに将来仏様となることが約束されているので、菩薩ではなく「弥勒仏」とも呼ばれています。

学校の美術の教科書にも出てくるほど有名で、ほとんどの方が見たことはあると思います。また、弥勒菩薩の微笑みは「ウルトラマンの口元のモデル」になったともいわれています。

弥勒菩薩の容姿について

弥勒菩薩像は、他の仏様などで多い「腕や顔が多い」様子はなく、人間と同じような容姿であることが特徴です。また、個性的に着飾られていることや、派手な装いでもなく、動物などに騎乗している様子もありません。

★日本で代表的な仏像は「広隆寺の半跏思惟像（宝冠弥勒）」

弥勒菩薩のご利益は？

弥勒菩薩は、お釈迦様の死後56億７千万年後に人間界に生まれ変わり、お釈迦様が救えなかった全ての人を救済する未来仏とされています。

★弥勒菩薩のご利益には…

●弥勒菩薩を信仰すれば、死後は兜率天（とそつてん）に生まれ変われるといわれている。
●兜率天にいけば、苦しい思いをせずに人間界に生まれ変われる。
●弥勒菩薩が人間界に現れる56億7千万年後には、一緒に人間界に生まれ変われる。

などがあります。

★兜率天（とそつてん）とは？
仏教の世界の中心ある、須弥山（しゅみせん）という山の上空にある天界のことです。弥勒菩薩は、現在兜率天にて釈迦の後継者となるべく、悟りの境地を得るために修行をしている最中だといわれています。

弥勒菩薩の現在の悟りの段階は？

弥勒菩薩は、５２段あるといわれる悟りの内、下から数えて５１段目にいます。これは等覚（とうがく）といって、ほとんど仏様の悟りの境地と等しいと言われています。

★弥勒菩薩が仏になるのはいつ？
弥勒菩薩は、５１段目まで自力で修行して悟りを開いてきたのですが、もう一段さとりを開いて仏様になるのに、あと５６億７千万年かかります。上に行けば行くほど一段位を上げるのが難しくなります。

「残り１段の位なのにそんなに長い時間がかかるの？」と思われるかもしれませんが、悟りを得るのは簡単なことではありません。

５１段まで悟った弥勒菩薩が、いかに優れた菩薩か、お分かりいただけると思います。

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弥勒菩薩について【まとめ】

本日は、将来仏になることが約束されている「弥勒菩薩」についてご紹介させていただきました。

「美しい仏像のデザイン」や「未来の人々を救済する」など、他の仏様にはない魅力があり、個人的には一番好きな菩薩様です。

ウルトラマンのモデルになっている点も、「人々を救う」など共通点がありヒーローのような存在で恰好良いですよね！ぜひ皆様の好きな仏様も教えてください

それでは、本記事は以上となります。最後までお読みくださいまして、ありがとうございます。